区分マンション投資は節税にならない問題に回答する(実額公開)
不動産投資の営業では、しばしば節税のことが謳われます。
区分マンション投資でも同様ですね。
この節税効果に関しては、これだけで購入を判断するのは危険という話もあります。
正直どっちなの、って話ですよね。
そしてこの話をするときって、論調が肯定派も否定派も、一本やりだな、と正直思います。
節税効果自体の存在有無と、その効果の意味合い(有意なほどあるのか)というのを分けて話す必要がありますし、実際にその効果を十分に得るには条件があります。
実際に購入をして、還付を受けた立場から、どんな条件であれば十分この効果があるのか、考えてみます。
区分マンション投資で節税効果はあるのか?
節税の効果自体は、有無の話ですので、あるかないかで言えば、あると言えます。
ここに関して、営業さんは嘘をついているわけではないでしょう。
問題は、その効果のほどです。
つまり、どれくらい効果が出るの、それって意味あるの?っていう部分ですね。
これついて、正直な話をしてみたいと思います。
- 区分マンションは建物部分の金額もそこまで大きくないため、1戸だけでは効果はそれほど大きくない
- 年収がそれなりに高くないと節税効果が出ない
区分マンションは建物部分の金額もそこまで大きくないため、1戸だけでは効果はそれほど大きくない
これについては、正直区分マンションを1戸購入したくらいでは、その効果はさほどでもないというのが実態です。
私は2019年から区分マンション投資を始め、6戸を保有するまでになりました。
複数戸所有することによって、総計で丁度200万円程度の節税効果(2019年度実績)を得ることができました。
よくネットにあるような、年収700万円の方が、2,500万円の物件を買ったシミュレーションですと、節税効果は十数万円です。
結構買い進めないと、効果がないことがわかるのではないでしょうか。
年収がそれなりに高くないと節税効果が出ない
これも真理で、そもそもたくさんの税金を納めているからこそ、減価償却費で所得が減ることによって所得税、住民税の還付が受けられるわけです。
”年収400万円からの不動産投資”、等の謳い文句が広告に踊るようになっていますが、そのようなスキームですと、正直効果に期待してはだめです。
元々の税額を全額取返したとしても、そこまでの効果は出ませんので、不動産に投資するよりは、ご自身に投資してスキル・キャリアアップなどを考える方が健全です。
ネットやYouTubeで、様々な方が警鐘を鳴らす理由がわかる気がしますよね。
節税でなく結果的に脱税を進める業者さんもいます
加えて、不動産業者さんの中には、節税効果が出る仕組みを知ってか知らずか、雑費に私用の費用の計上を薦めるケースがあります。
おおっぴらに薦めていなくても、シミュレーション上で勝手に雑費に数十万の経費を載せてくるような場合がありますので注意しましょう。
正直、薦めているようなものですよね。。。悪質です。
シミュレーションのシートやグラフは、一見して理解できるような構造になっていないことが多いと思います。
逐一、全ての項目の意味合いと根拠を確認するくらいの気持ちで確認しましょう。
ここで答えられないような担当者の方でしたら、それまでですのでお付き合いをやめた方が賢明かと思います。
自分の子どもにもよく言うのですが、わかったふりが一番よくないです。めちゃくちゃ質問しましょう。
最終的に苦しくなって生命保険代わりが謳い文句になったら、交渉打ち切りです

こうした節税効果が期待するほどでなく、月々手出しが出てしまうような提案になったとき、最終的には営業の方も「生命保険代わりです」って仰ると思います。
そこまで来ると、それしかないからですね。
でもそれでしたら、堅実に貯蓄性のある保険とかに入った方が賢明です。
保険でしたら払い込みが終わった後の解約返戻金は利率を確約なので、不動産投資よりもよっぽどリスク回避できます。
皆さんが投資を通じて幸せなライフスタイルを実現されることを祈っております。